Luz de Tokyo

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2007年 04月 09日

さくら




桜ってのは本当に特別な花だなあと思う。
テレビも新聞も連日「●●公園の桜は…」「お花見は…」とサクラネタばかり。
そして、確かにほかの花に比べて僕たちの関心も高い。

今厄介になっている実家の周辺にも、観光地になるほどではないけれど隠れた桜の名所がいくつかあって、父や母を連れて(あるいは連れられて)花を見に出掛けたりもする。

僕の記憶にある故郷の桜は、かつて通った小学校に咲いていた桜と、高校時代の通学路にあった自衛隊駐屯地の桜。
特に後者は鮮明な記憶が残っていて、自転車で駆け抜ける通学路が春風に吹き散らされた桜吹雪で前が見えないほどだったこと、帰宅したら髪に花びらが一枚はりついていたりしたことを今でも思い出したりする。

如月の桜の下を終焉の地としたいと願い、そのとおりの季節に死んでいったのは西行。
かつて『山家集』を読んでいて、「オレなら秋に紅葉の下で死にたいな」などと思ったものだが、今は「桜の下もいいかもしれん」と思う。



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桜の下なら、笑ってサッパリ終われそうな気がする。
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by luz_esperanza_777 | 2007-04-09 01:59
2007年 04月 01日

帰国後の日々





1月に帰国して、もうすぐ3ヶ月になろうとしている。
早く身の振り方を決めてしまおうと、どこにも寄らず、まっすぐ日本へ帰ってきた。
しかし、その後進路はいっこうに決まらず、日々は過ぎていく。

暇な日は、故郷の街から程近い大洗へ。
何かを考えるでもなく、考えないでもなく、海面に釣り糸を垂らしている。
魚を釣ってやろうという気もあまりなく、釣り竿を握っているのは他人から不審の目で見られないためのカモフラージュなのかもしれない。
ゆれる水面をぼんやりと見つめ、惚けたような状態で何時間かを過ごす。
自分の今後に関する、頭の中にこびりついた迷妄の存在をいっときでも忘れることができる気楽さ。



今の自分の状態が、2年間にわたる南米暮らしによるものか、それとも2年間日本から離れていたことによるものかは分からない。
ただ言えること。
すでに私は疑問を持ってしまった。
疑問は迷いを誘い込み、私を思惟の無限回廊へとひきずりこんでゆく。



ほころび始めたという桜も見えない。
目の前にはただ渺渺とした海だけ。
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by luz_esperanza_777 | 2007-04-01 23:42