Luz de Tokyo

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2005年 09月 30日

自己嫌悪

いやになっちまう

何度そう呟いても、心は晴れない。
ちょっとした自己嫌悪のドマンナカである。

我ながらイヤになる。
淋しいなら淋しいと、悲しいなら悲しいと言えばいいのだが、それができない。
できないもんは仕方がないのだが、そこで思い切れない自分に腹が立つ。

性格というのはそうそうスグには変わらない。
一瞬「おれ、少し変われたかな」と思う一瞬もあるのだが、それはあくまで環境によるものだ。
優しい人といると優しくなれるし、強い人といると強くなる。
明るい人といれば、明るくなれる。
その程度のこと。

独りで生きていきたい人

そう人から見られることが多くて、いつも悲しい思いをする。
そんな人、いるわけないのに。
一人で生きていける人なんていない。
「おれは一人で生きていける」ってうそぶいている人だって、多かれ少なかれ「他の存在」があるから生きていけるのだ。

「どうして他人はおれのことを『一人で生きていきたい人』って感じるんだろう」という疑問に対して、自己分析をする気はない。
そんなことをしたら、自己嫌悪から鬱に転がり落ちそうな気がする。

というわけで。

私は一人じゃ生きていけません。あしからず。
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by luz_esperanza_777 | 2005-09-30 10:57
2005年 09月 27日

Andy Warhol

日曜日。
ブエノスアイレスはすっかり春だ。
中心街ど真ん中にあるセントロ・クルトゥラル・ボルヘスという文化センターに行った。
目的はアンディー・ウォーホール展。

彼の作品を前に見たのは倉敷美術館、かなり昔のことだ。
正直言ってそのときはあまり面白くなかった。
つまり、「つまらなかった=分からなかった」ということである。
その悔しさもあって、今回見に行く気になった。
「ウォーホール大好き」という友人がいたので、付き合ってもらった。


久しぶりに見る彼の作品は、昔とは全く違って見えた。
無邪気な感性を鈍らせない一方でコマーシャリズムともうまく付き合った彼の仕事ぶりには感心するばかりだ。
きっと、仕事をする上で創作と商業のバランスをうまくとっていたのだろう。
彼のバランス感覚のよさは作品にも表れている。
例えば、航空券を題材にした作品。
航空券の長方形が額の中でわずかに傾いている。
そのわずかな傾きが、作品にえもいわれぬ安定感を生み出している。

遊び心と俗から乖離しない姿勢、そしてそれらを両立させるためのバランス。

ウォーホールのやり方に心の底から羨望を感じた一日。
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by luz_esperanza_777 | 2005-09-27 13:08
2005年 09月 25日

Concurso de Oratoria

配属団体で開いている日本文化講座の中で、一番人気が高いのは日本語。
約200人近い受講者のうち、日本語の受講者は7割以上を占める。
しかも、80%以上が非日系アルゼンチン人である。
はっきりいって、彼らにとって日本語は全く実用的でない言語だ。
第2外国語としての実用性を考えるなら、ドイツ語やフランス語、イタリア語などのほうがよほど需要がある。
しかし、受講者は日本語への関心、ひいては日本への関心という欲求のみを原動力に日本語を学んでいる。

先日、配属団体でスピーチコンテストが開かれた。
スピーチコンテストといっても、課題は詩や童話の朗読または暗唱。
朗読大会といったほうが正確だろう。
参加者はもちろん配属機関の受講者で、日本語の学習期間が1年未満のカテゴリアⅠ、2年未満のカテゴリアⅡ、それ以上のカテゴリアⅢの3部門で25人が参加した。
私は一応ネイティブなので、審査員。
私は毎日配属団体に出勤しているが、常に事務所にいるので受講者の日本語のレベルは全くといっていいほど知らない。
受講者も教室を一度出ると全く日本語を話さない。
スペイン語が十分に話せない私に対してもスペイン語で容赦なく話し掛けてくる。
日本語を勉強している彼らは、日本語とスペイン語の違いを良く知っている。
それだけに日本人にとってスペイン語が簡単ではないことくらいよく知っているはずなのだが、私と話す場合は常にスペイン語である。
気の利いた返事ができない私はけっこう悔しい思いをしており、「コイツらいったいどれくらい喋れるんだろう」と、ひそかにこのコンテストを楽しみにしていた。

ショボイ発表をしたら容赦なくペケにしてやる、と意気込んで審査員席に座ったのだが…
はっきりいって驚いた。
繰り返し練習したとはいえ、みんな滑らかに朗読する。
イントネーションの違和感は拭えないものの、驚くほどうまい。
ちょっと感動してしまい、講評ではケチをつける気にならなかった。

オレもスペイン語頑張ろう、と思った一夜。
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by luz_esperanza_777 | 2005-09-25 09:06 | Dias en Bs.As.
2005年 09月 22日

親と子


日本からびっくりメールが届いた。


         ☆

いつも ホームペーシ゛を楽しく見ています。
本当に貴重な体験だね。

ところで 9月11日「なんじゃこりゃ」3行目
「本当に満ちたらた気分」は
「満ちたりた気分」ではないのかね。

記者ともあろう者が 間違いでは済まされないよ。

                    父

         ☆


おとうさん…
しばし大笑いしてから、冷汗をかいた。
これが仕事の文章じゃなくてよかった。

このメール、本気か冗句か微妙なところだと思われる方も多いと思う。
息子の僕にはわかる。彼は本気だ。


このメールを読んで、記憶の底に引っかかるものを感じていた。
いったいなんだろう。
しばらく考えて、子供時代の、今回とよく似たエピソードを思い出した。

あれは中学生の頃。
友人Aと僕の自宅で落ち合って、友人Nの家に行く約束をした。
しかし、待てど暮らせどAはこない。
あまりにも遅いので、僕はAを待たずにNの家に行くことにした。
きょうびの中学生とは違い、携帯なんぞありゃしない。
彼の家に電話をしてももう出かけてしまったのか、誰も出ない。
そこで、自宅の門柱に張り紙をして出かけた。

 「遅いので、先に行きます」

こんな内容だったと思う。

夕方、家に帰ると父がなぜか不機嫌だ。
心当たりは全くない。
「なに怒ってんだよ、オヤジよぉ…」
と思いながら、反抗期の僕は自分から口をきこうとはしなかった。
2人ともだまりこくって座っていたとき、父がおもむろに紙切れを取り出した。

 「なんだ、これは」

見れば、僕が書きなぐった張り紙だ。
声に怒りがこもっている。

 「間違っているじゃないか、漢字が」

どう違っていたのかはよく憶えていないが、「遅」という漢字を書き間違えたのだ。
そんなことで本気で怒っている父が理解できなかった。
僕の成績が良くないことくらい、通知表とテストの結果ですでに知っているはずだ。
 そのとき、父が言った。

   「人に、笑われるぞ」

父はどうらら、誤りに気づかないまま他人の目にさらしたことに、憤りを覚えていたらしい。

あの瞬間、僕はアッと思った。
しかし、反抗期まっただなかの中学生は素直に反省しない。

 「なんだよ、そんなことかよ、そんなつまんねえことで怒ってんじゃねえよ」

そんなふうに言い放った記憶もある。


   あのころも、いまも。
   父と息子の関係は変わらない。

   
しかし、息子は文字を扱う仕事に就き、多少なりとも責任を負うようになった。
誤りを指摘された恥ずかしさと悔しさを怒りにすりかえなくなったぶんだけ、息子は大人になったのかもしれない。

 そして、いまや息子は
 「オヤジは、息子が恥をかかないように知らせてくれたんだな」
 と都合良く受け取り、挙句の果てにネタにまでしてしまうあつかましさを身につけた。

   親の心いまだ子知らず、されど子ははや三十路に近づけリ。

   ありがとうお父さん。
   一字一句の重みを心に刻み、今後とも精進します。
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by luz_esperanza_777 | 2005-09-22 10:47 | Dias en Bs.As.
2005年 09月 21日

Tango

アルゼンチンといえば、サッカーもしくはタンゴ。
僕にとっては、どっちも「やるもの」じゃなくて「みるもの」でしかなかった。
それが、なりゆきでタンゴのクラスを受講することになった。

配属団体では、日本文化の講座のほかにスペイン語やタンゴの講座が開かれているのだが、タンゴの講座はちょうど僕の休日に当たる月曜に開講されている。
たまたまこの日にスペイン語の講座を受講している後輩ボランティアのK君が、「タンゴ、やってみたいっすよね」と言い出した。
自分がやってみたいものは他人もやってみたい、と思っているらしい。
いい性格である。

自分が踊る姿を想像するとあまり愉快ではなくなるので習う気はなかったのだが、ショーを見たり音楽を聴いたりする分には、嫌いではない。
タンゴの講師が配属団体では数少ないスモーカーということもあって、中庭で煙草をくゆらせながら彼女と話すことも多い。
彼女が語るタンゴのさまざまなエピソードは、とてもおもしろい。
そんな具合で、タンゴに対して興味がないわけではなかった。

そして、「別に1回ぐらいいいじゃん、やってみても。とって喰いやしないって」というタンゴの講師の言葉に押されて、やってみる羽目になった。

まずは軽いストレッチから。
体中が悲鳴をあげる。
僕の今の身体には、全然軽くない。

次は姿勢の保ち方。
歩き方。
足の運び方。
背筋を伸ばしたまま、音楽のリズムからはずれないように、身体がぐらつかないように、滑らかに。
パートナーのリードの仕方。
身体を自分の意志でコントロールするという作業から長いこと遠ざかっていた。
頭で分かっていても、身体がいうことをきいてくれない。
なかなか悔しいものがある。

そして次は、おぼえたての足の運び方を組み合わせて、講師と組んで「適当に踊ってみなさい」という。
どっちの足から動かし始めればいいのか、どうすれば動く方向を滑らかに変えられるのか…テンパッて全然分からなくなる。

彼女は型どおりのステップは教えない。
それよりも、タンゴの醍醐味である臨機応変な動きを身に付けられるよう基本を叩き込んでくれる。
身体は全然動いてくれないが、それでもおもしろい。
タンゴは猫背とO脚の矯正にもなる。

タンゴに関しては、どうも僕の食わず嫌いと自意識過剰だったようだ。
今は、K君に感謝。
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by luz_esperanza_777 | 2005-09-21 07:42 | Dias en Bs.As.
2005年 09月 15日

la vida con ipod

やっと届いた。
ipod。
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アルゼンチンで買うと800USドル近い値段。
なので、ネットで購入して日本から帰ってくる知人に運んでもらった。
輸送の関係でパッケージはなかったので、あのステキな立方体のハコにはお目にかかれなかった。
でも、ipod はipod である。

この小さなカラダに60GBのハードディスクが搭載されている。
今のところ、容量は不必要なほど多い。
しかし、私の目的は音楽だけではない。
本当の目的は、デジカメのデータのストレージにある。
旅行に出ると、1日100枚くらいは普通に撮ってしまう。
600万画素のデジカメは大食いだ。
手持ちのメモリーカードは2,3日分しかない。
よって、ipod の活躍が期待されるのである。
カメラコネクターもしっかり買った。

あとは…旅に出るだけ。
しかし、連休取得が最大の難関である。
ipodが本当に活躍してくれる日はいつ来るのだろうか…。

今のところ、ipodは音楽再生装置でしかない。
しかし、それでもシアワセな毎日である。
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by luz_esperanza_777 | 2005-09-15 14:34
2005年 09月 15日

Sanshin

実は、アルゼンチンに来てから楽器を練習しはじめた。
日本にいるときからやってみたいと思っていたものの、時間が全くなかった。
日本ではそれなりにお金もかかる。
それが、アルゼンチンに来てみたら意外にも教室があるというではないか。
活動を開始して約3カ月。
仕事が進まないせいで、それなりにストレスもたまっていた。
すこし職場とは違う場所の空気を吸おうと、教室に通い始めた。
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三線だ。
三味線と呼ばれることもあるが、最近では内地の三味線と区別する意味でも「三線(さんしん)」という呼び方をする場合が多い。

ここアルゼンチンの日系人は8割が沖縄県出身者やその家族である。
三線の教室も沖縄県人連合会で開かれている。
先生は父と同年輩の人たち。
生徒は1世から2、3世まで、世代も年代もさまざま。
日本語を話す人は少ないが、みんな漢字で書かれた三線の楽譜「工工四」(くんくんしー)の読み方をしっかり憶えているし、歌詞もアルファベット表記に直すなどしてきちんと憶える。

若者グループが持っている三線は沖縄留学時に贈られたものであったり、購入したりしたものだそうだ。
中には、祖父が沖縄からアルゼンチンに移住する際に持ってきたという年代ものの三線を使って練習する人もいる。
僕は幸運にも先生から借りることができ、今はそれを抱えて練習している。

 テン テン…

歌三味線といって、演奏は歌と三線がセットである。
三線が弾けるだけではいけないし、歌を憶えなくては三線も上手に弾けない。

それでも、つい三線ばかりを黙々と弾いてしまう今日この頃である。
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by luz_esperanza_777 | 2005-09-15 14:32 | Dias en Bs.As.
2005年 09月 13日

Analisis

ボランティアに義務付けられた健康診断の日がやってきた。
今回の最重要課題は検便である。
まず、薬局で指定の容器2種類を購入。
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ひとつは潜血検査のため、もうひとつのほうは寄生虫の検査のためだ。
赤い蓋のついた寄生虫検査用にはホルマリンが入っている。
人生初の検便。
「スープのスプーン×杯分」
分量まで詳細に指示されている。
が、そこはまあ適当に。
採取方法やその際のディテールなどについて詳しく触れたいところだが、食前や食事中の方もいらっしゃるかもしれないので、ここでは避けたいと思う。
作業中の写真もアップしたかったのだが、せっかく弊ブログを見てくださっている皆さんの足が遠のいてもいけないので、自主規制とする。

ただ、意外だったのは、検体にそれほど嫌悪感を感じなかったこと。
自分の生(vida)の副産物になにがしかのいとしさと感謝とを感じた僕は、どこかおかしいのでしょうか。
診療所で内容物入りの容器を手渡したとき、別れの寂寥に胸がしめつけられた。
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by luz_esperanza_777 | 2005-09-13 14:33 | Dias en Bs.As.
2005年 09月 11日

なんじゃこりゃ

以前紹介したAlfajor.
このチョコレートでコートされ、過剰なほど甘いドゥルセ・デ・レチェがたっぷり入ったこのアルゼンチン銘菓は、直径6,7センチのものをひとつ食べるだけで本当に満ちたらた気分.になる。
あとを引くロッテのチョコパイとは迫力が違う。

先日、配属団体のセクレタリアがめでたく誕生日を迎えた。
同僚がこっそり買ってきたケーキは…ケーキじゃなかった。
それは通常の何倍あるか分からないほどの、巨大なアルファホールだった。
直径20センチ以上。
はっきりいって、やりすぎとしかいいようのない大きさである。
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これで中にドゥルセ・デ・レチェが入ってたら身悶えするなあ・・・と思っていたら、案の定。
ナイフを入れると、中にはぎっしり。
販売元はアルファホールがウリのカフェテリア・Havannaだ。
商品開発は洒落のつもりだったのか、マジだったのか。
アルゼンチンに来る方は、アルファホールをお土産にどうぞ。
もちろん、大小セットで。
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by luz_esperanza_777 | 2005-09-11 13:28 | Dias en Bs.As.
2005年 09月 09日

韓国料理

わけあって、1週間の間に2回も韓国料理を食べに行った。
先週の土曜には、すでに何度も行ったことがあるレストランへ。
昨日は、バリオ・フローレスという韓国人街の店へ。

アルゼンチンには中国人、韓国人がとても多い。
中華料理店や食材店が軒を連ねるバリオ・チーノは、週末ともなれば買い物や食事をしにくる人でごった返す。

一方、韓国人街は比較的治安が悪いとされているエリアにある。
「フローレスまで」と言うと、タクシーに断られることもある。
やや浮ついたバリオ・チーノに比べると、完全に韓国人相手の商売をしている店ばかりで、ハングルでしか表示を出していない店もある。
街は地味と言えば地味だ。

しかし。
誘ってくれたシニアボランティアが行ったことがあるという店に入ると、ケジャンが出てきた。ワタリガニのキムチである。
僕は釜山の市場で大量に買い込んだことがあるくらいのケジャン好き。
ここのはカニが小さかったが、それでもうれしいものはうれしい。

メニューはない。全部店まかせ。
ナムルやらキムチやらの小皿と、味噌味の味噌汁みたいなスープと、焼肉。
うまい。
何で今まで来なかったんだろうと思うくらいにうまい。
誘ってくれたシニアボランティアは「もっとうまい店があるんですよ」といって僕を驚かせる。
韓国人街、あなどれない。

次は食材を買いに行こうと心に誓った夜である。
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by luz_esperanza_777 | 2005-09-09 08:25 | Dias en Bs.As.