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2006年 07月 12日

海の友




Mar Del Plataは海のそば。
ここへ来た目的のひとつが、サカナである。
普段ブエノスアイレスでサカナに飢えた生活をしている僕は、新鮮なとれとれのサカナのイメージで頭をパンパンに膨らませてこの街へやってきた。

この夜、赴いたのは「Amigo Del Mar」、海の友という日本食のお店。
ビールを飲みながら何にしようかとメニューを眺めているうち、1本目のビールが空いてしまった。
さんざん悩み、「スシなら日本を出る前に食べてきたもん」とぬかす友人は天婦羅定食、僕は「メシを食いに来た」とは考えないことにして、刺身の盛り合わせを頼んだ。

突き出しの酢の物の味わいに唸りながらビールを飲んでいると、ヤツがきた。

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ヒラメ、タイ、サーモンの盛り合わせ。
決して安くなかった、というか高かったが、見ただけでもう満足できる。そりゃもちろん食ったが(笑)。
コーフンしてパシャパシャ写真を撮っていたら、店のご主人が厨房から登場。
このご主人はブエノスアイレスの日本料理店「将軍」のオーナーの兄弟であり、同じく日本料理店「北山」、日本食デリバリーの「ふるさと」の親戚筋にあたるという。
要は一族が同じ仕事をしているということらしい。

ビールと刺身ではおなかが満足しないので、ほかほかのおにぎり2つを平らげてお茶をすする。

これだけしあわせなら、もう、なんもいらん。

その夜はなにも考えることなく眠りに落ちた。
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by luz_esperanza_777 | 2006-07-12 05:28 | Viajes
2006年 07月 12日

Mar Del Plata




Villa Gesellをあとにして、バスでMar Del Plataへ。
乗馬のおかげで痛む坐骨をかばいながら、約2時間の移動。

到着時間が午後7時過ぎと遅かったせいか、バスターミナルの観光案内所には係員がおらず、ホテル情報も市内の地図も入手できず。

滅多に使わないのだが、ここは『地球の歩き方』にお世話になることにした。
このガイドブックはよくできているのだが、情報が古かったり間違っていたりすることがよくあるので、あんまりアテにはできない。
このあたりならホテルがありそうだ、と地図上で適当に見当をつけて歩き出す。

小さな村とでもいうべきVilla Gesellから来ると、この街は大都会に思える。
立ち並ぶビルはブエノスアイレスとあまり変わらないし、日曜のせいか人も多い。

繁華街に程近いところで安ホテルに辿り着き、1泊20ペソでひとり一部屋ずつ。
古いが、値段を考えると充分合格点といえそうだ。

荷物を置いて夜のMar Del Plataへ。
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by luz_esperanza_777 | 2006-07-12 05:02 | Viajes
2006年 07月 12日

馬 その3




30分で子どもたちは乗馬終了。
そのあと僕たちは森へと進んでいく。
ま、森といっても海岸の内陸にあるマツや潅木の繁みなのだが。

冬の間はほとんど森に入ることはないらしく、踏み跡(馬の)の上には枝が大きくかぶさっている。
馬が通れる高さには枝がないので、僕の乗る黒鹿毛はどんどん進もうとする。
僕は片手で手綱をしぼってスピードを落とさせ、もう片手で枝を持ち上げて木の下を潜り抜ける。
枯れた下草を蹄が踏んでいく音。
植物の濃密な香りがかすかな潮の匂いに混ざる。
そして脚に伝わる馬の体温。
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少し藪が開けたところで、ガイドと馬を並べて話しながら進む。
アルゼンチンでの馬の値段はピンキリだが、血統やら何やらを気にしなければ500ドルくらいから買えるらしい。
維持費だって馬を飼う土地さえあればそんなにかからない、とのこと。
あとはちゃんと世話ができるかどうかが問題だ。
田舎に小さな家を持って、馬を飼って…空想するならタダだ。
このガイドや家族が身にまとう雰囲気に羨望を感じた。

森を抜けると再び砂浜に出る。波打ち際を目指して進むガイドの後姿が妙にカッコいい。

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by luz_esperanza_777 | 2006-07-12 04:53 | Viajes
2006年 07月 09日

馬 その2




馬に乗って並足でゆっくり進んでいくと、広い砂浜に出た。
砂浜の端からは波打ち際が見えない。
遠目で見たら砂漠を進んでいくキャラバンのようである。
ガイドはともかく、馬に乗っているのがヘッポコ日本人と幼児だけなのが気になるが。
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僕は協調性に欠け、好き勝手にウロウロしたいタイプなので勝手に右の丘に登ってみたり、先回りをして写真を撮ってみたり。
メンドーサで乗馬をした際、鞍にレンズをぶつけて壊してしまっているので、一眼レフを持って乗馬するのはちょっとリスクが高いかなとも思ったのだが、結局カメラ一式を背負ったまま出発してしまった。
デイパックを背負って乗ると駆け足で走らせられないのだが、どうせガイドつきのツアーなのでのんびり、ゆっくりいくことにする。

外乗りのいいところは、いつもよりずっと高い視点からパノラマを眺められるところだ。
僕は馬場でしっかり練習する乗馬にはほとんど興味がなく、乗れればそれでええわ、と思っている。
なので、高い金を出して乗馬クラブに通う気もないし、100%馬をコントロールしたいとも思っていない。
たまに外乗りをして、そこそこ乗りこなせて、そこそこ楽しめればいい。
いろんなものをスポーツ化して高い水準まで引き上げていくのは人間の崇高なはたらきだが、だからといって全員がそれをやらなくてもいい。
生まれ育った環境に馬がいて、遊園地のメリーゴーランドに乗る感覚で馬に乗っていて…それでいいんだと思う。
キャッキャッと大はしゃぎしている馬上の子どもたちを見ていると、自然体で生きている彼らの暮らしが見える。
安全のためのヘルメットも、親の随行もなし。
ガイドも後ろからしっかり彼らを見ているが、基本的には彼らは乗りたいように乗り、行きたいところへ行く。
それでいい。万が一落馬して怪我をしたとしても、それを受け入れることが自然の業を受け入れるということだろう。

風もなく、陽射しが柔らかい冬の海岸。
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by luz_esperanza_777 | 2006-07-09 03:37 | Viajes
2006年 07月 09日

馬 その1





馬が好きなのは、僕が馬面だからではない。
いや、そのせいかもしれないが、とにかくそんなことはどうでもいいことだ。
とにかく、メンドーサで外乗りをしてからはその解放感にすっかりヤラレてしまって、馬は海やトレッキングと同様、旅の楽しみのひとつになった。
幸い、アルゼンチンでは乗馬が盛んに行われているので各地で馬を借りることができる。

このVilla Gesellでも乗馬をさせる乗馬学校やツアー会社があり、砂浜での乗馬が楽しめるらしい。
幸い友だちもオーストラリアで馬に乗ったことがあるというので、浜辺での乗馬を勝手に今回の旅行のハイライトにした。
シーズンオフなので営業していないところもあったが、通年営業しているという乗馬クラブに訊くと、予想以上に高い。
しかも、馬だけのレンタルはしていないという。

ま、それでもいいやと思って乗馬クラブへ行ってみると、その周辺にはいくつもの乗馬クラブがある。
道端に馬を囲い込んでいるだけのところを見つけ、しばらく馬をなでまわしていると、乗馬ツアーを主宰しているという家族がきた。
夫婦と5歳、2歳の子どもたち。自然の中でゆっくりと暮らしている雰囲気が滲み出ていて、とても感じがいい一家だ。
値段を訊くとこれもまた良心的なので、ここで頼むことに決めた。

夫婦に同世代の子どもがいるせいか、馬具を馬につけている間に近所の4、5歳の子どもたちがおじいちゃんに連れられてやってくる。
馬にトウモロコシをやったり干草をやったりしてひとしきりはしゃいだ後、彼らが馬に乗ると言い出した。
「こんなちっちゃい子たち、乗れるんかいな…」と見ていると、これがしっかり乗るんである。
僕の友だちのほうがよっぽどダメだ。
奥さんに助けてもらってようやく馬にまたがった途端、足が攣ったとかで大騒ぎしている。
先に馬にまたがってしまった僕は、早く出発したくてウズウズしているというのに。

僕が借りたのは黒鹿毛の馬。アルゼンチン特有の「クリオージョ」の血が混じった雑種のようだ。
このクリオージョという馬は、頭がでかくて足が短くて、アラブ種のようなスマートさはないがとにかく頑丈らしい。
粗食にも耐え、病気をしない。よく働く。農場での作業にはもってこいという。
ガイドが乗る馬は体がひときわ大きく、筋肉のつきかたも素晴らしい。彼が特別にかわいがっていることがよく分かる。

さて、出発…だが、友だちは馬が進まないといって奥さんに曳いてもらっている。
そりゃあ進まないんじゃなくて「進ませてない」んじゃねえか、と思ったがまあいいや。
子どもたちはやっと鞍にまたがれるくらいの小さな身体で、なんということもなく馬に乗ってしまっている。
しかも楽しくてしょうがないらしい。
子どもはこうでなきゃなあ。

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by luz_esperanza_777 | 2006-07-09 03:31 | Viajes
2006年 07月 09日

海を見に行く





久しぶりに小旅行に出た。
行き先は海。
海の幸とか、乗馬とか、理由はいろいろあるけれども、海に行く理由はそこに海があるからだ。

本当ならひとりで旅するところだが、ちょうど日本からアルゼンチンを訪れていた友人との旅行となった。

ブエノスアイレス・レティーロのバスターミナルを午前8時に出発するバスに乗るため、朝早く家を出る。
冬のブエノスアイレスは日の出が遅い。
朝6時半は、まだ未明だ。

ブエノスアイレスからバスに揺られること5時間半。
ずっと眠りつづけて、目を覚ましたころにはバスはPinamarに差し掛かっていた。
そこからさらに約30分。最初の目的地・Villa Gesellに到着した。

人口約3万5000人の小さな海沿いの街だが、夏にはバカンスを楽しむ人々がブエノスアイレス州じゅうから押し寄せ、人の数は10倍近くにも膨れ上がる。
今はシーズンオフ。どことなく閑散とした街の雰囲気に、思わず艶歌が口をついて出る。
港はないが、港町の艶歌がいい。

バスターミナルからタクシーで中心地へ移動し、観光案内所でホテルのリストをもらう。
立地で選んだ2つ星ホテルは、ツインをひとりで使って1泊20ペソ。
冬のコルドバなんかより断然安い。
荷物を置いて街を散策。
マツや潅木が茂る森。砂浜。避暑の貸し別荘が多い。

「ここに一軒買おうかなあ。夏は人に貸して、春と秋、冬だけ住むってのはどうかな。パタゴニアの海岸にホステルを一軒建てて、夏はそこで過ごして…」
くだらないことばかり考える。どこにもそんな金はないが、空想は無料だ。ジャグジーのついた海岸沿いの大豪邸にだって住めるし、プレイメイトたちと熱い一夜も過ごせる(笑)。

夕暮れの浜辺に出ると、人影のない砂浜には霧がかかっていた。
静寂を際立たせる波の音。
海は、なくてはならないもの。

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by luz_esperanza_777 | 2006-07-09 00:52 | Viajes
2006年 07月 09日

旅と探しもの




日本からはるばる地球の裏側まで友だちが訪ねてきた。
仕事の契約の合間を縫って、僕が住むこのアルゼンチンとメキシコの2カ国を訪問するとのこと。
彼女は高校時代の後輩なのだが、地球の裏側で久しぶりに会ってみれば相変わらずの爆弾娘である。
まあ、僕の2歳下なので娘というにはもうすでに遅い気もするが(笑)。

とにかく、その爆弾ぶりを十二分に発揮しつつ、彼女はブエノスアイレスを起点にイグアス、サルタを旅した。
日本で何があったのかはあまり知らないが、日本から離れてゆっくりと考える時間が欲しかったようだ。
彼女はアルゼンチンの広大な大地を旅しながら、その目はずっと日本を見ていた。
僕も忙しいことを理由にしてしっかり向き合うことをしなかったが、彼女が何かを探し始めていることはよく分かった。

探しもの、というのはやっかいなもんだ。
時として僕らは、自分が何を探しているのかも分からないまま歩き出す。
あるいは、最初はしっかりと見えていた探しもののイメージが、近づくにつれて失われてしまうこともある。
探さない人もいるかもしれない。
探したくない人もいるかもしれない。
でも、僕らは探したい。なにか、自分の手の中にないものを。

いずれにしても、探しつづけるという行為は人間を人間たらしめるもの。
友だちとして、彼女が何かを「探し始めた」ことを祝福し、いつか到達できることを祈りたい。
メーテルリンクの名作みたいなオチだっていいじゃないか。
探すことをしなければ、オチだって生まれないんだから。

彼女は約2週間のアルゼンチン旅行ののち、次なる目的地メキシコへと旅立って行った。
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by luz_esperanza_777 | 2006-07-09 00:19 | Viajes
2006年 04月 23日

メンドーサへ ~4日目 その2~





ボデガでワインを楽しんだあとは食事。
このボデガは、レストランもウリのひとつらしい。
決して安くはないが、奮発してここでの昼食を楽しむことにした。
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葡萄畑の中を歩いてレストランへと向かう。
さまざまな品種のブドウが実る棚の下を潜り、ガイドからブドウの栽培について聞く。
ここは年に何度も雹が降るが、現在は葡萄棚の上にネットを張ることで、かなり被害を防げるようになったとのことだ。
カベルネ・ソービニオンの実をつまんでみる。
種が大きくて食用には向かないが、甘さはかなりのものだ。
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レストランは石と木の質感を生かした、きれいな建物。
大きなガラスでふんだんに陽の光をとり入れている。
かといって強い直射日光を遮るために各所に木が植えてあり、窓際のテーブルにつくと木陰で食事をするような快適さを味わうことができる。

自家製らしいパンをつまみながら白ワインを楽しむ。
このボデガではオリーブオイルもつくっており、パンとともに3種類のオリーブオイルを試した。
このオリーブオイルがなんともいえず、うまい。
癖がなく、油とは思えないほどの軽さ。
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前菜はエンパナーダ。
牛肉、たまねぎとチーズ、チーズの3種類があったが、メインが楽しめなくなってはと2種類にとどめる。

サラダには自慢のオリーブオイルがたっぷりと使われ、バルサミコがいい味を出している。

白ワインに続いて、サンタ・フリアのマルベック。
メインはもちろん肉。
下味のつけ方も焼き加減も絶妙。中でもアサード(あばら肉)の焼き方には唸らされた。
付け合せはグリルしたじゃがいも、さつまいも、茄子。
調子に乗って食べていたら、最後の鶏肉が食べられなくなってしまった。

デザートはスイカ、メロン、桃、葡萄。
こちらは別腹。すべて食べられた。
食後のコーヒーを飲むころには、身動きできないほどの満腹感。
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by luz_esperanza_777 | 2006-04-23 07:22 | Viajes
2006年 04月 23日

メンドーサへ ~4日目 その1~





乗馬を目一杯楽しんでメンドーサ市内入りした僕は、偶然ここに旅行に来ていた友人のドミトリーに転がり込んだ。
味はともかく、雰囲気だけはステキなレストランで友人と夕食。
宿に帰り、4日ぶりのシャワーを浴びてベッドに横になると、疲れとワインと満腹感で、たちまち眠りの底へ引き込まれた。


そして最終日。
メンドーサといえば、なにはおいてもワインである。
初日からワインとは縁遠い旅行をしているので、この日はワイン三昧を心に決めていた。
なんといっても、このメンドーサには大小合わせて1200ものボデガ(ワイナリー)があるのだから。
まずはSanta Julia(サンタ・フリア)という銘柄で知られるFamilia Zuccardiのボデガへ。
メンドーサからタクシーで30分ほど走った郊外に建つ、近代的なボデガだ。
ここは比較的お手ごろなサンタ・フリアのほか、70ペソ(約20ドル)以上出さないと味わえない「Q」(ク)や、年間1万本ちょっとしかつくられない「Z」(セタ)など、高品質なワインづくりで知られるメーカーだ。
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まずは工場見学。ブドウの搬入場所から樽貯蔵の建物まで、ワインの製造工程をたどる。
醸造はほとんどコンピューターで管理・制御されているが、高級ワイン用のブドウの選別は手作業だし、熟成はフランスなどから輸入するという樽を使った昔ながらの手法だ。
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工場をひと回りした後は、いよいよお待ちかねのDegustacion(テイスティング)。
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サンタ・フリアのソービニオン・ブランとマルベックの2種類、それからこのボデガでも最近力を入れているらしいオーガニック・ワインの3種。
グラスの下に白いナプキンを置いて、光を通して色をチェック。
グラスの中で回して、立ち昇ってくる香りを確かめ、口に含む…。

鼻へと抜ける香りと、口の中に広がる味わい。
柑橘系のフルーツの香り、煙草を思わせる木の香り…ワインによって香りが全く違う。

そして、なんの違和感もなく口に入ってくる柔らかい口当たりのワインもあれば、鋭く舌を刺すような鋭い味わいのワインもある。
口に残る後味の違い…。

神妙な顔をして味わっていたら、ワインの魅力の幅広さと奥行きに気づいた。
いつもは、こんなにきちんと味わってないからなあ。
これまでの飲み方は、ワインをちゃんと楽しんでなかった。
そんな飲み方、つくる人に失礼だし、僕自身も損だ。 反省。
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by luz_esperanza_777 | 2006-04-23 06:45 | Viajes
2006年 04月 23日

メンドーサへ ~3日目 その2~





午前11時、前日に乗馬のツアーを予約しておいたので、ツアー会社の事務所へ。
ツアー会社の事務所といっても、5坪ほどの小さなログハウスだ。

初日、メンドーサのツアー会社で聞いたところ、1日の乗馬ツアーが150ペソとのことだった。
ドルにすれば50ドルくらい。いくら観光地だからといって、それは高すぎる。
昨日このウスパシャータで聞いたところ、3時間のツアーが3分の1の価格。
少し迷って、結局申し込んだ。


事務所のお兄さんが「じゃあ行こうか」と歩き出す。
この町はどこへ行くにも歩きだ。
数百メートル歩いたところで、馬を繋いで待っていた青年と出会った。
どうやら彼がガイドらしい。
そして、客は僕ひとりらしい。
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彼は鞍も鐙もない、頭絡に手綱を付けただけの馬に飛び乗る。
僕は鞍の着いた馬にまたがる。
2頭とも栗毛の中型の馬。
僕のはCabezon、5歳くらいのオス。

ガイドは行こうか、とも言わず、さっさと出発しようとする。
「ちょっと待った、どうやって扱えばいいのかよく分からないんだけど」と僕。

「動かしたい時は馬の腹を蹴って、曲がる時は手綱を曲がりたい方向に引いてやればいい」
と一言で済ませるガイド。
僕は乗馬の経験がほとんどない。
でも、まあガイドがいるから大丈夫かと思い、出発。

藪を抜け、せせらぎを渡り、河原を進む。
むこうにはアンデスの山々。
風もなく、穏やかな光が僕らをあたためてくれる。
空と大地の広さに、ただただ見とれてしまうだけの僕。
なんども「うわああ、スゲエな…」と口の中で呟く。
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溜池のそばをとおり、道は潅木とサボテンがわずかに生える岩山へと続く。
馬の歩みが生み出す緩やかな上下動が心地いい。
ガイドの青年は余計なことを一切喋らない。
3時間の間、自ら発した言葉は「疲れたか?」という一言だけだったが、その笑顔は屈託のないあたたかいものだった。
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シャイなガイドの雄姿。
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by luz_esperanza_777 | 2006-04-23 05:12 | Viajes