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2006年 08月 27日

イモリのホセ





日本人にとって金魚はあまりにも普通。
特に書くべきこともないので、イモリのホセをちょっとご紹介する。
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和名:イベリアトゲイモリ
スペイン語名:Triton Gallipato
学名:Pleurodeles waltl
生息地:イベリア半島から北アフリカ
全長:15~20cm。30cmを超えることもありイモリ科最大種

特徴
このイモリの名前の由来は、外敵に強く掴まれると肋骨の先端が自らの皮膚を突き破って相手を突き刺し、自己防衛する能力からきている。
胴に比べて頭は小さく扁平で、目は黒目がち(というか白目あるのか?)で小さい。
やや緑がかった灰褐色の体に黒い斑点が入っており、肋骨が飛び出る部分にはオレンジ色の点が並んでいる。

生態
主に水草が生い茂った流れの緩やかな河川や湖沼、池に生息しており、水中で水生昆虫やミミズ、小型の両生類やその幼体などを食べる。

繁殖
特に決まった繁殖期はないが、オスは繁殖期に入るとメスを抱きかかえる求愛行動をとるため前肢が発達する。繁殖形態は卵生で水草などに200個以上の卵を1個ずつ産みつける。

飼育
陸地を必要とせず、水温の変化にも強い。肉食だが冷凍アカムシ、乾燥イトミミズから人工飼料、はては刺身、肉、レバーに至るまで何にでも貪欲に喰らいつくらしい。
「据え膳食わぬは…」的なえり好みしない食性についても親近感を覚える。
非常に飼いやすいためペットとしてはかなり普及している種であり、人工繁殖がたやすいせいで珍しくも何ともないようで、ペットショップでは売れ残ることもままあるとか。
南米ではあちこち探し回ってようやく入手したのに、日本では大してありがたがられていないようだ。
そんな話を聞くと同情とともにさらなる親近感が湧くのだ。

ホセについて
当たり前だが、最初にペットショップで見たときは「Triton Gallipato」とスペイン語でしか名前が書かれていなかった。
スペイン語のサイトには詳しい飼育方法などを掲載したものがなく、両生類の飼育に関して驚くべき量の情報を詰め込んだ日本語の各サイトをひたすらさまよって、その外見を手がかりに「イベリアトゲイモリ」という名前にたどりついた。
十分情報収集をしたうえで、ブエノスアイレスのコルドバ大通りに面した某ペットショップにて18ペソ(約700円)で購入。

現段階でのホセの体調は20cm弱といったところ。
成体になってからどれくらい成長するかは分からないが、個人的な希望としては30cm級のイモリなんて要らないので、20cmそこそこで長生きして欲しいものだ。
尾がかなり長く、体調の半分近くは尻尾である。
オスらしく、排泄孔周辺は少し膨らんでいる。
実はほかのペットショップでもこのイベリアトゲイモリを販売していて、そっちは体色ももっと緑色が強くキレイだったのだが、全長5cmくらいなのに20ペソとホセより高価だったためホセを選んだ。
金魚との混泳についても、5cmの大きさは不安があった。
ホセの体色は緑がかった暗灰褐色に黒っぽい斑点が無数に散っている。
緑色がもっと強ければ、ホウレンソウの胡麻和えといったところ。
胴の側面にあるオレンジ色の点はそれほど鮮やかではなく、色はいたって地味である。
流木は灰汁抜き作業中なので、今の段階で水槽には砂利とアナカリス、投げ込み型のフィルターがセットしてある。
ホセはアナカリスにしがみついたり、フィルターの電源コードに身体をもたれかからせたりしながら水槽の中を上下に泳いでいる。

ホセと移民
ご存じ、アルゼンチンはスペインの植民地を経て独立した。
現人口の9割がヨーロッパ移民であり、その多くはスペインやイタリアからの移住者だ。
スペインがあるイベリア半島原産、人工繁殖によりアルゼンチンで生まれたホセは典型的なアルゼンチン人(アルゼンチンイモリ?)といえるだろう。
そういったわけで、同時購入の金魚2匹には日本の名前を付けたが、このイモリの名前はやはりスペイン語しかないのだ。

時代はイモリ
このページを見ているあなたは「イモリなんてキモチワルイ!」とおっしゃるかもしれない。
しかし、そのユーモラスな動きを見ていると「キモカワイイ!」という言葉がピッタリ当てはまる。
今日本で流行っているらしいお笑いコンビ「ア●ジャッシュ」「アンガー●ズ」なんかより、よっぽどキモカワイイのだ。
はじめは「ええ~、イモリなんてキモチワルイ…」と言っていた彼女も、僕の段階的な懐柔作戦によってついに陥落し、ペットショップの水槽の前に立ったころには「Re lindo!」(チョーかわいい!)と連発するところまでイッてしまった。
その後「正直言って、イモリなんか絶対嫌がると思ってたよ」と僕が言うと、「確かに気持ち悪いけど、ユニークでかわいいじゃない」とのこと。
加えて鳴かない、匂わない、餌は3日に1回の人工飼料でOK、水替えは週1回で十分。
何ならフィルターなんてなくても、水槽と水さえあれば飼えてしまう。
夜行性なので、昼間は家にいない現代人も、帰宅後に戯れることができる。
時代はまさにイモリなのだ。
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by luz_esperanza_777 | 2006-08-27 05:29 | Dias en Bs.As.


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