Luz de Tokyo

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2008年 11月 26日

奥多摩・翌日



夜型人間の僕は山での1泊目は必ずといっていいほど眠れない。
まして、この日のコースは日帰りコースよりも短いのだから、導入剤の代わりになる肉体疲労もほとんどない。
夕方から飲み始めた日本酒と焼酎の酔いも、助けにはならない。
テント泊なら開き直ってランタンを点し、本でも読むところだが、避難小屋では他人様の迷惑になりそうだ。
しかたなくMP3プレーヤーのヘッドフォンを両耳に突っ込む。
Gotan Projectを低く、低く。

覚醒と睡眠の狭間をたゆたう。


深夜のアルマグロ。

街灯の淡い光に浮かび上がる石畳。

束の間の、ノスタルジア。



翌朝、案の定寝坊した。
いや、確信犯的にプロトレックのアラームを消したのだった。きょうは下るだけ。そう思いながら、至福の二度寝にはまり込んでゆく。

前夜飲みすぎたせいか、胃が重い。
朝食に餅入りインスタントラーメンをチョイスした自分を呪いつつ、スープの最後の一滴までを飲みほして、マテ茶を一杯。煙草を一本。

石尾根と呼ばれる尾根をのんびりと下ってゆく。
枯葉の音が、耳に心地いい。
都会にはない、やさしい音。
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のんびり歩いてゆくと、標高が下がったせいか、散り残った木々もちらほら。
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享保15年の文字がかろうじて読める石仏。
お供えはバタートースト。
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これを供えた人の人柄が伝わってくる。
日々の暮らしのなかに、素朴な、しかし純粋な祈りがあるという事実が、光を放つ。
懸命に、誠実に生きたいと思う。
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by luz_esperanza_777 | 2008-11-26 00:49 | Dias en Japon


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